kioskは「キヨスク」「キオスク」?JR東日本リテールネットに質問してみた

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日本経済新聞の2018年8月30日付朝刊で、時代の変化を感じさせる記事がありました。読書好きには少々寂しい話です。 

JRの駅ナカ店舗へ雑誌の卸を担ってきた公益財団法人「鉄道弘済会」が10月までに撤退することを決めました。市場の縮小で雑誌卸が赤字に転落する見込みだからです。スマホの普及で読者の紙媒体離れも背景にあります。前途多難な卸事業はトーハンが引き継ぐことで、駅ナカ店舗から雑誌が消える危機はとりあえずなくなったようです。

今では信じられない話があります。出版社を経営していた友人によれば中小零細企業の業界紙も、80年代ごろまでは駅ナカ店舗で販売していたそうです。紙から電子へ時代の移り変わり、出版市場の変化を感じさせる逸話だと思いました。

ところで、先の記事で気になる表現がありました。

JR東日本系が東北や関東を中心に運営する店舗やコンビニ型の「ニューデイズ」など790店舗と、JR東海の駅ナカ店「ベルマート」など170店舗を含む約960店舗向けの卸事業。

出典:(ビジネスTODAY)駅ナカ 雑誌消滅の瀬戸際 JR系卸、売上高9割減で撤退 トーハン継承で命脈 :日本経済新聞、(閲覧日:2018年8月30日)

どうして「キヨスク」ではなく「JR東日本系が東北や関東を中心に運営する店舗」と書かれているのでしょうか? ここから、日経新聞は微妙な違いを書き分けていることが分かるのです。

Wikipediaによると、キヨスク (kiosk) はJR旅客6社の系列会社が経営するブランドで、東日本旅客鉄道系列だけは「キオスク」と呼ぶと説明しています[1]

1次資料ではどうでしょうか。東日本旅客鉄道系列の駅ナカ店舗を運営するJR東日本リテールネット[2]のサイトを確認してみました。残念ながら、よく分かりません。「KIOSK」という文字はあっても「キオスク」というカタカナは見当たらないからです。Wikipediaの説明は本当に正しいのでしょうか。JR東日本リテールネットのお客さま相談室[3]に直接質問してみることにしました。

回答は「サイトにはカタカナ表記はないものの、読みは「キオスク」で正しい」でした。たとえば「東京みやげ KIOSKモール」ならキオスクモールです。改めて、JR東日本系の駅ナカ店舗は「キヨスク」でありません。

先の記事に戻りますと、記者さんは「キヨスク」と「キオスク」を混在させたくなかったのでしょう。そこで「JR東日本系が東北や関東を中心に運営する店舗」にしているのです。


【脚注】