「Crazy for you」でつながるスロウダイヴとウルリッヒ・シュナウス

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スロウダイヴのRachel Goswell(Illustration by kimukuni)

「Crazy for you」という曲は耽美的ですのに、律動的。毒が抜けてゆくような、明るい気持ちになってきます。

Ulrich Schnauss – Crazy For You

はじめて聴いたのはアルバム『Far Away Trains Passing By』(2001年)で。エレクトロニカの名手でありますウルリッヒ・シュナウス(Ulrich Schnauss)のオリジナル曲だと思い込んでいました。

実際には、これはカバー曲です。オリジナルはスロウダイヴ (Slowdive) によって1995年に発表されています。このスロウダイヴは、イングランドのオルタナティヴ・ロックバンドでシューゲイザーのホープでした。

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1995年といえば、私はまだ大学生です。あまりにも貧乏学生だったため、当時はスロウダイヴを知りませんでした。

エレクトロニカは、たいてい1人か2人で作られる電子音楽です。一方、シューゲーザーはバンドによるロック。この「Crazy for you」を通して、エレクトロニカとシューゲイザーの親和性と言いましょうか、相性の良さがあるようです。ウルリッヒ・シュナウス作品を印象づけます印象的なリバーブ(残響音)にしましても、シューゲイザーたちの影響を感じてきます。

スロウダイヴのサウンドは荒削り。でも、それがかえって若さを感じさせます。時に、歌詞が聞き取れないほど過剰に深いリバーブは、より深い瞑想(めいそう)に導いてくれます。

Slowdive – Crazy For You

Slowdive – Crazy For You

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